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晩祷(Vespers) ラフマニノフ
ラフマニノフといえば、ピアノ協奏曲やパガニーニの変奏曲などに代表されるような華麗な曲が多く、またそういうのが好まれて演奏されることが多いですが、ラフマニノフの隠れた名曲といえば、ワシ的にはなんといってもロシア正教会聖歌のVespers(晩祷)。他の曲たちとは一線を画し、無伴奏で厳かに歌われ、深い信仰心と祈りが溢れでいて、その極上の美しさは、ワシの乏しい語彙ではどう表現したらいいかわからんちゅーもんであります。まさに至高の曲。無伴奏なんだけど、とっても重厚なので、アカペラであることを忘れるほど。地響きがしてきそうな男声の低音、そのまま天上へまっすぐ飛んでいきそうな女声の輝き。1曲目の出だしからゾクゾクして鳥肌がたち、感動で涙が溢れてきちゃう。ラフマニノフ自身にもお気に入りだったとかで、自分の葬式の曲に5番の歌「主宰や今爾の言にしたがい」を選択していたらしいです。(この曲の最後は歌曲史上最低音だとか?)
国を追われてアメリカや欧州で作曲・演奏活動をし、ついに祖国に戻ることがなかったラフマニノフ。ピアノ協奏曲2番の冒頭の10度の和音が連なる8小節は(すんません、恐れ多くもウチに楽譜があります。弾けもしないくせに)、ロシア正教会の鐘の音を表現したものだといいます。あの壮絶なピアノ協奏曲3番においても、第一楽章の中にロシア正教聖歌がモチーフとして使われているのであります。超級技巧派ピアニストである華やかなラフマニノフが、彼の祖国への思慕と愛、深い信仰を、無伴奏合唱曲Vespersで、すべてを脱ぎ捨てて出しまくった感じです。ラフマニノフの音楽が愛おしくて仕方ないのは、そんなVespers的なエッセンスが、彼の音楽全体に流れていて、それが数々の華麗な音楽の中でチラチラと顔を出すからに違いないと思うのです。VespersのCDをかけると、その精神性の深さに自分の思考は完全に停止し、いったんその世界へ入り込んでしまうや何にも手が付けられなくなって、最後の1音が完全に聞こえなくなるまで、ジっと膝抱えて聞き入ってしまう。
こんな音楽と出会い、1音1音噛みしめながら味わうことができて、わたしは本当に幸せです。
*Vespersの正しい翻訳は「徹夜祷」だそうです。
WIKIの晩祷解説
こんなに大好きだって告白したくせに、実は、持っているCDは1986年のポリャンスキー版のみ!!聴き比べてどれがいいっつ−のが実はわからんw ネットで検索しても、これについて語っている人もなくたいした評価も得てないのだとは思うが、それでもかなり満足っす。中古で値上がりしてるし、持っててよかったのかも?
Sergei Vasilevich Rachmaninov: Vespers (Vsenoshchnoye Bdeniye), Op. 37
Sergey Rachmaninov Valery Polyansky Irina Arkhipova

ワシがいまめちゃくちゃ興味あるのが、一年365枚さんのとこの記事「真摯にして前向きな祈り。ラフマニノフ 晩祷 / ヒリアー エストニア・フィルハーモニー室内合唱団 」で知ったポール・ヒリアー版。気に入らないワケないと思う。聴く前からわかるもん。きっと鼻水たれるほど感動するもん。多分、聞き込んでしまって数日使いものにならん状態に陥るな、絶対に。
(つか、youtubeでひとつ見つけましたけど、あらまあびっくり!!!!すごいね、これ。どっかへ引っ張り込まれそうになりましたわ(涙)さすが、ポール・ヒリアー。。)
ラフマニノフ:晩祷Op.37 [Import] (ALL-NIGHT VIGIL (HYBR)|ALL-NIGHT VIGIL (HYBR))
Vladimir Miller Sergey Rachmaninov Paul Hillier

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第2曲 わが霊や主を褒めあげよ
涙腺みたいに鳥肌線ってのがあるなら、この時点で全壊っす。てか、このクリップ、最後にブチと非情に音が切れるのはなぜ。。。。。ムカつく。
第5曲 主宰や今爾の言にしたがい
実際には歌われることがなかったが、ラフマニノフが自らの葬儀用に選んだ曲。歌の最終音は、コーラル曲史上最低音が聴かれるとか?ロシア正教会の男声って神業。。。この歌を歌える男性歌手はそうそう見つからないそうっす。
繰り返される「Dies irae」は、これも鐘の音を表現したそうです。もの凄く神秘的な歌です。1997年の映画「アンナ・カレーニナ」にも登場します。
もっと載せたいけど、チェンマイからアクセスすると動画満載はブラウザが死ぬので自粛。。。。
↓↓近年、タイにロシア人観光客が急増とか。チェンマイではあまり見かけないようだけど。似合わないなあ、ロシア人とタイ。
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