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●ドビュッシー前奏曲集第1巻10番「沈める寺」〜共鳴する和音の波にのまれて
前奏曲集第1巻の10曲目の「沈める寺」数あるドビュッシーの宝石のような曲の中で、もっとも好きな曲のひとつです。フランスの古い言い伝えイースの伝説(記事の下のほうの過去記事からの転載を参照ください)が背景にある。響き渡る大聖堂の鐘の音と祈りの声、海から浮かび上がりその姿を見せる美しい教会、そして再び海の中に厳かに姿を消し静寂が戻る・・・という情景が立体的に目に浮かぶような幻想的な曲ですよね。変化していく和音が幾重にも幾重にも重なって共鳴して神秘的で、んでもって、ああなんという色彩!!
楽譜見た事ある??まるで団子屋っす。ええ、串にささったお団子たち!それもだんご三兄弟じゃなくて、あんた。一串に7個とかよ!指は片手に5本しかないのよ!一本の指で二つの鍵盤叩かないと指足りないんだってば、こにゃろめ!ちなみに全音のピアノピースの難易度もD!速弾きも、超技巧っぽいものもないのに難易度D!ドビュっちったらもう天才!



つーわけで、沈める寺を弾く、地球防衛軍のようなマンガちっくなおっさんは、今は亡きミケランジェリ様です。
Youtubeが不調な方は(チェンマイの人とか(^^;)、ウチのフォトコラージュ・ギャラリー「イースの伝説」で演奏曲を利用させて頂いている 小栗克裕先生のMP3で。→クリック
【旧ウエブサイト、2002年3月の日記に掲載。後にフォトコラージュ・ギャラリーに「イースの伝説」として転載】
イースの伝説について
「バルザス・ブレイズ(ブルターニュの歌)」(5〜6世紀の口承物語集)より
ブルターニュ南部のコルアイユの善良な王グラドロンは、溺愛していた美しい娘ダユーの為にイースの都を建設しました。イースは海面よりも低い土地に建設されたため、立派な水門と堤防に守られていました。ダユーは放蕩で悪徳の限りをつくし、彼女の治める都は欲と快楽の上に繁栄していました。美しいダユーに求婚する男性は数知れず、彼女と一夜を過ごした男性は魔法によって無惨にも殺され海に捨てられていました。ある日、頭から足の先まで赤の衣装に身を包んだ不思議な王子が現れます。今までの男とはまったく違うこの男は、この堕落した町に罰を与えるべき登場した神の使いでした。ダユーは恋に落ち、男の要求通りに、王が首にかけていたイースの水門の鍵を盗み出してしまいます。それと同時に、繁栄した都は一瞬のうちに、海底に沈んでしまいました。それからというもの、人魚になったダユーは、その魅惑的な歌声で男たちを海に誘い出しました。人魚ダユーの姿を見たものは、決して生きて戻ることはなかったといいます。
海底に眠るイースの都は、グラドロンの教会でミサが行われなくなるとき、この世のものとは思えないほど美しい姿で浮上してくると言われています。パリ(Par-Is)は、「イースのような」という意味から名づけられました。
当時のブルターニュ地方はアルモリカ(海の国)と呼ばれており、ケルト難民が大勢押し寄せていました。この地に伝わる伝説には、ケルト神話的なものが数多く残っています。19世紀にヴィルマルケによって「バルザス・ブレイズ」がまとめられ出版されました。
ドビュッシー作曲の「沈める寺」は、この「イースの伝説」が元になっており、グラドロンの教会での祈りの声とイースが浮上するその姿、そして鳴り響く教会の鐘の音を表現したものです。なんとも幻想的なプレリュードではありませんか。
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