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【2003年7月に旧ウエブサイトFrigid Heightsに掲載した日記です】
朝の散歩で鹿の赤ちゃんを発見。写真を見ての通り、まだ生れてそれほど日々の経っていなさそうなバンビちゃんが、私の散歩コースの森の中にうずくまっていました。周りを見回しても親のいる気配もなく、近寄ってもバンビちゃんは目をくるっとさせて、耳をちょっと動かすだけで、そこから逃げようともしないの。ジッと写真の体勢のまま...。一度家に帰り、いなくなってればいいなあと思いながらカメラを持って戻ってみたら、まだいる(T▽T)
<--余談-->心の中でこのバンビを「ルル」を呼びました。はい、ディネーセンの「アフリカの日々」に出てくるガゼルの赤ちゃんの名前です(^^; <--余談ここまで-->
タンザニアのゴロンゴロ・クレーターで見たことなんですが、ガゼルの親子が草を食べているところにライオンが近寄ってきたの。お母さんガゼルは赤ちゃんを草むらにかくして、自分がライオンの注意を引こうと駆け出した。あんな赤ちゃんではきっと走っても逃げられないし、お母さんガゼルとしてはああするしかなかったんだろうね。イチかバチかの命をかけた賭けだよね。お母さんはライオンの周辺を一生懸命走り回ったけど、結局赤ちゃんガゼルは発見されちゃって、逃げる行動も一切なく、その場で捕獲されちゃいました。そしてあのライオンは、赤ちゃんガゼルを獲てその日を生き延びました。食べられる我が子を遠くからしばらく見ていたお母さんガゼルは、時々振り返りながらその場を去っていきました。
このコロラド・バンビも、きっとお母さん鹿から「ここでジッと待ってなさい、すぐ戻ってくるからね。動いちゃダメよ」って言われていたんだろうなって思った。あの時のガゼルのように。お母さん鹿は、コヨーテやマウンテンライオンなんかから、あのバンビを守っていたんじゃないかと思うです。
フォーレスト・サービスや野生動物管理局などに電話して、いちおうバンビのことは通報しておいたんだが、電話口では「可哀想だけどそれも自然ですから。保護はしないかもしれませんよ」とのこと。でも、けっこうスグにチェックに行ったらしく(基本的に彼等動物大好きだからねえ(笑))バンビちゃん、無事どこかへいったと連絡がありました。現場の様子では肉食動物にやられた形跡もなく、きっとお母さんが迎えにきたんだろうと、明るい声でした。
マウンテンライオンの赤ちゃんは「お母さん、腹へったよ〜。もう数日食べてないよ〜。」と文句を言ってるかもしれないね。9月には雪が降り、環境は極寒になりますからね。夏のうちにたっぷり食っておかないとね。(といっても鹿類は真冬でもウロウロしてっけどね(笑))
大自然の掟である弱肉強食って、冷酷のようだけど、きちんとした輪ができている。命の永遠性のなかの見事な循環の姿。
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【2003年3月25日に旧ウエブサイトFrigid Heightsに掲載した日記です】
*Frigid Heightsとは、海抜2885mにあったコロラドロッキーの自宅に付けた名前です。
コロラド史上なんと3位という、超大雪嵐に襲われておりました。いや〜〜〜あんな雪を見たのは始めて! 3/17(月)からチラチラと降り始めて、18日に目覚めてみたら、1メートルくらい積もっておった。それでもうビックリして、慌てて一家総出で除雪作業などをしてみたものの、翌日には「昨日って除雪したっけ??」と、前日の除雪がウソみたいに消えさって、2メートル近くの積雪。2階から飛び降れそう!ドライブウエイに青空駐車していた3台の車は、見る影もなく埋まっており、そこが山状態になっておる。 道路の除雪は全然来ない。このドカ雪で、フリーウエイのIー70が大混乱し、あちこちで雪崩が起きたりして、除雪車の殆どが町に出っぱなしで、住民数が少ない山奥道路まで、とっても手が回らなかったらしい。で、すぐに除雪ができなかったために、道路の積雪がとんでもないものになり、普通の除雪車じゃとっても歯が立たないほど積もってもた。 こうなると、もうドライブウエイの除雪もまったく間に合わず、ついに外界から完全に隔離された孤島状態になっちゃってさー。ドカ雪が降ったのは、17日と18日だけだけど、その隔離状態が22日の土曜日まで続いたんすよ、土曜日までっ!
雪の壁に囲まれ、屋根に積もった雪の重みで、天井にヒビが入ってきた。かなりキケンだ。こりゃウチもいよいよ避難かも、と憂鬱も最高潮に達したとき、ついに巨大な除雪車の轟音が聞こえてきたのねん(T▽T) もう大喜びで外に飛び出し、人が一人通れるくらいの細く除雪したドライブウエイを道路まで走って行き(途中一度すっ転び)除雪兄ちゃんに大きくて手を降ったのでありました。天使に見えたっす!除雪兄ちゃんは、典型的なコロラド男子風(巨体に坊主頭、野球帽着用。このタイプはピックアップトラックと星条旗とフットボールチームのステッカーが必須だ。)なんだけど、除雪作業を一旦やめて「大丈夫ですか?薬がすぐ必要な人はいませんか?山を降りる必要があったら手伝いますから言ってください」と....(T▽T) こういう兄ちゃんからこんな言葉がでるとは思わず、カンゲキで涙がでた(T▽T)「大丈夫ですっ! 道路の除雪、お願いしますっ!」 と答えると、「今日はずっとこの地域で除雪してますから、何かあったら声かけてください」といいながら、また除雪作業に戻っていきまひた(T▽T)
後で、どうして除雪がこんなに遅れたのかを尋ねてみたら、どっかの大バカが、山道の細いとこでジープを路上駐車し、そのまま大雪に埋もれていたんだって。で、20日に一度この地域には除雪に来たんだけど、このジープ(そのときはジープも雪山と化してただろうが)に道を阻まれて除雪車が進めなかったんだってさあ!!!!(怒) ここ、Frigid Heightsのあるお山のコミュニティには高齢者も住んでいたり、うちみたいに雪の重みで家の天井にヒビが入ってきて屋根崩壊の危険にさらされたりして、警察に連絡を取る家が徐々に増えてきたため、このジープを除雪車で道の横におっ潰して(爆笑)ついに土曜日、前進したとのことでした。しかし、なんと迷惑なやつ!! このジープは除雪車にブッ潰されただけでなく、さらに1000ドルの罰金が課せられたそうっす。ざまーみろってんだ。
で、やっと道路が通れるようになったのはいいが、車が出せない・・・ うちの2台の除雪機はガソリン切れで作業中断を余儀なくされていたので、大きなリュックを背負って、手にはガソリンタンクを持ち、片道30キロの山道を歩いて買い出しに行くことにしたのねん。とりあえず食料も底をついてきたし、ガソリン調達しないとうちのドライブウエイの除雪ができず、車も埋まったままだからさー。トボトボと道を歩きはじめたとき、第二の天使との遭遇。 bobcatという小型のシャベルカーに乗ったおっさん登場! 「町まで歩くのかい〜?いいから家に帰ってな。あそこの家の除雪やっちゃったら、次にあんたんとこ行ってやるから」 だって! このおじさん、人助けのために町からこのシャベルカーで山に上がってきたそうだ。この bobcatってやつは小さいながらも力持ち!!!人がやっと一人通れる幅しか除雪できなかったうちのドライブウエイの雪を、ガンガン崩しては外に運んでいってくれる(T▽T) あんなに苦労して小道作ったのに、ジョータンみたいに早い(T▽T) あっという間にガレージの前まで道が出来て、スバルの横も注意深く削ってくれたので、あとは軽い人力シャベル作業で出すことができ、ここではじめてFrigid Heights が外界と繋がったのでした〜(T▽T)ちょうど作業が終わったときにお昼過ぎだったんで、おっさんにお茶とコーンブレッドを出すと、残りの2台の車も、他のところの除雪が終わったら出してくれるというし、家の壁や天井のひび割れも点検してくれ、屋根の雪下ろしをしてくれる人まで紹介してくれたのだす(T▽T)
アメリカ人もさ、捨てたもんじゃないのよね。こうして困っていると、どっからともなく出てきて、無条件で助けてくれる。この大雪のお陰で、始めて話した近所の人もいたりして、いい事もあったよなあ♪23日(日)には、これまた立派な体格のヒゲのおっさんが登場し、とっとと屋根にはしごをかけると、ものすごい勢いで屋根から雪をおろしはじめました。。それでも、朝11時頃にはじめて、終わったのは4時近く。大変な作業だったろうなあ(T▽T) 屋根からの雪が、積もった雪の上に落ちて、雪の壁がさらにスゴクなりましたっす。 1階は、窓の外の風景が全くなくなっちゃったよ。 このおっさんは、目下失業中とのことで、一日働いてもらったので、請求はされなかったけど、いくらかお支払いしましたです。ほんとに助かった(T▽T)だって、今日も雪降ったし、木曜日と金曜日にはまた大雪になるかもという予報で、ここの屋根、もうこれ以上の重量にはとっても耐えられないもん。家の崩壊の危機から救ってくれた、第3番目の天使であります。
そんなワケで、20日に出発予定だったわたしの日本行きは、まず23日に変更したものの、その時点ではまだ屋根の状態が心配で出られなかったので、さらに26日に変更しました。今度こそ出発できますように(笑)この雪で、デンバー空港はほぼ2日間完全停止、空港で4000人が足止めをくらったそうです。ちょうどイラクへの攻撃が開始されてしまったんだけど、雪のことで大騒ぎで、戦争のニュースもきっちりフォローできませんでしたっす。あちらこちらで停電して、今の時点でもまだ電気が復旧してないところがあるそう。うちは大雪のときには、一番に停電する地域なんだけど、どういうわけか、今回はブチブチ断続的に切れることはあっても、まったく電気が落ちちゃうことがなかったので、もの凄く助かりましたっす。電気がOKということは、井戸水のくみ上げも心配ないから水も大丈夫、それから暖房だってOK。うちはラッキーだったなって思ってます。未だに家から出られないお山の世帯、数百件だって。
コロラドは州知事(←こいつが大バカやろうなんだ)が、この大雪を受けて非常事態宣言発令。人びとの生活が普通に戻るには、特にお山の住人にはもうしばらく時間がかかりそうっす。干ばつが続いていたお山では、これは恵みの雪。雪が少なすぎると嘆いていたところへ、こんなにドカンと落としてくれまして(笑)ったく神様ったら極端なんだから〜。